8 SC 9/18 ジョー・ザヴィヌル追悼初回、そしてアンチェイン初紹介。

Sep. 18th, 2007. Starlight Cruisin’

19:34
IT’S A MAN’S WORLD
James Brown, ’64.
 ’66年に大ヒットした「It’s Man’s Man’s Man’s World」の初期型

19:39
PRCIOUS
Unchain, ’07
 後述します。

19:47 – 十二月一日開催「クラシカ葉山」便乗企画 「クラツカ葉山」
SKY VALLEY
THE WINGS OF AVALON
UNTIL THE END OF TIME
TOD UND ZERSTORUNG
E LUCEVAN LE STELLE
Sky of Avalon (Uli Jon Roth), ’96.

 元スコーピオンズで、ヘンドリクス・フォロワーとしても有名なウリ・ジョン・ロス(ウルリッヒ・ロート)の壮大なる世界。違和感を感じる方は、エレキ・ギターをヴァイオリンに置き換えれば良いんです。ちなみに♪後頭部に違和感を感じる♪という歌で知られるムーディ勝山、僕は大好きです。

CHIC history
20:03 – happy birthday, Nile!
LIKE A VIRGIN
Madonna, ’84.

 昨日、九月十七日はナイル・ロジャーズの誕生日でした。今年は彼の制作した最も有名な曲のひとつを彼に捧げます。
 そして一昨日の「バック・トゥ・ザ・’70s」でT.レックスをかけた時にリスナーより頂いた「『ゲット・イット・オン』のギター・リフはこの曲に使われた」という御指摘にも敬意を表しつつ、という訳です。二十年以上、気付かずにいた自分を恥じております。

 そしてそして。
 番組内ではありませんので、ごくごくプライヴェイトな事を書いてしまいましょう。実は僕の父の誕生日はナイル・ロジャーズの翌日、つまり今日です(生年が違いますが)。ちなみに母の誕生日はJBと同じです(こちらも生年は別です)。
 つまり僕は、ナイルの翌日生まれの父と、JBと同じ日生まれの母のもと、Hit Me! 家に生み落とされたベェイべー!、という(笑)。運命、感じちゃいます。
 お父さん、誕生日おめでとう。どうか良い六十六歳の一年となります様(息子次第だったりして・・・)。

20:10 十月六日、葉山でライヴです。
I CAN’T LIVE WITHOUT IT
What’s Up?, ’07.

 ちなみに今回のジャズライヴCM、僕のヴァージョンも御聴き頂いていると思いますが、実はジャズライヴCMデビューなんです、密かに。ナレイション、ちょっと畳み掛けてみたつもりです。コジマさんには到底敵いませんが(笑)。

 ーで、漸く「追悼ジョー・ザヴィヌル(75)」へと。

20:17
IN A SILENT WAY (rehearsal)
Miles Davis, ’69.
 作曲、オルガン担当

 電化マイルズ(ちょっとアンドロイドっぽいでしょ)に大いなる刺激を与えた一人、ザヴィヌル。この時期の他のキーボード奏者にはハービー・ハンコック、チック・コレア、この直後にキース・ジャレットという錚々たる面々が名を連ねている。

20:23
BLACK MARKET
Weather Report, live ’77

 ザヴィヌル、ウェイン・ショーターの不動の二人に加えて、ジャコ・パストリアス、アレックス・アクーナ、マノーロ・バドリーナの時代。
 ちなみに同名アルバムはジャコ初参加作(裏ジャケにも登場)だが、録音は参加前のものも含んでおり、実はタイトル曲であるこのスタジオ・ヴァージョンも、ベイスはジャコではなくアルフォンゾ・ジョンスン。「何だそうなのか」とがっかりせずに、逆に「アルフォンゾも凄ぇんじゃん」と感心して頂きたい。(次に続く)

20:37
WHERE THE MOON GOES
Weather Report, live ’83.

 こちらはヴィクター・ベイリー、オマー・ハキーム、ホセ・ロッスィの時代。
 (前項の続き)ウェザーはジャコ時代しか知らない・聴かないという方も多いのだろうが、彼等はあくまでもザヴィヌル(とショーター)のグループだという事を忘れるべきではない。どの時期も一貫して素晴らしい。只、ジャコの在籍した時期が「途轍も無く」素晴らしいので他が見過ごされがちなだけで。
 ことライヴに於いては、このベイリー&ハキームの時代も本当に素晴らしいと思う。
 この曲でのザヴィヌルとハキームの息を飲むインタープレイは注目に値する。ヴォコーダーを通したザヴィヌルの歌声が何だか高橋ユキヒロみたいで興味深い。

20:54
SING OUT LOVE
Unchain, ’07.

 さて、以下はアンチェインへの賛辞だ。今夜は二曲オン・エアした。

PRECIOUS
SING OUT LOVE
by Unchain

 音楽雑誌や輸入盤店のフリー・マガジン等でその名を目にされた方もいらっしゃるだろう。

 「英国のモッズ、ネオ・モッズ・ナンバーを演ってるコピー・バンド」と言っても信じてしまいそうな曲の良さ、舶来っぽさ。卓越した演奏力、歌唱力。コーラスもやたらと上手い。ソウル、ファンクへの愛情も伝わる。

 彼等、何と京都出身の日本人なのだ!

 こんなに高い音楽性を持ったロック・バンドが日本から出てきた事を兎に角喜びたい。英詞である事を考えなくても、これは洋楽リスナーにも聴かれるべき音楽だ。ジョニー、ルイス&チャー(ピンク・クラウド)以来かも知れない。
 二十代半ばという年齢を考えると、その内包する音楽ヴォキャブラリーの多さに改めて驚かされる。ドラマーなんかザック・スターキーみたいだ。

 恐らく十代の頃にリアルタイムで耳にしたであろうジャミロクワイやニュートーン、オエイスィス(はどうかなぁ?)、ザ・ブラック・クロウズ(もどうかなぁ?)から、ザ・スタイル・カウンスィル、ザ・ジャム辺りに遡り、それらを媒介として広大なソウル・ミュージックの世界に行き当たったのだろう。
 正しい青春バンド編成(ギター×2、ベイス、ドラムズ即ちザ・ビートルズ編成)なのも素晴らしい。

 ザ・フー、アズテク・キャムラ、リズム・コンボとしてのMGsやシーク、EW&F、スティーヴィー・ワンダー、スライ&ザ・ファミリー・ストーンあたりも見える。
 音数の多いソウル、ファンクを少ない楽器で強引に演るという形の無鉄砲なアレンジ(無意識かも知れないが)はザ・フー〜ザ・ジャム〜5:30という流れを感じさせる。

 敢えて我が国で共通項を探せば、
彼等の生まれる前の音楽で挙げればシュガー・ベイブ、チャー、
少し上の世代ならばスピッツ、高橋徹也、スガシカオ、
近い世代ならばサンボマスターといった辺りか。

 そう、思うに彼等はハンサム版の、そして英語版のサンボマスター(笑)。
 魂の叫びは美しいハーモニーに置き換えられているが、根に同じものを感じる。

 又、番組でかけます。

人見 “Hit Me!” 欣幸 ’07.

(一旦、出来上がりつつあったものを操作ミスで全て消去してしまい、脱力。
そこから再びキーボードに向かうのに時間を要してしまった。
勿論、同じ内容になっていないのも悔しい。
遅くなり失礼。
人見)

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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コメント

  1. よたろう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    あぁ、Unchain・・・!

    よくぞ取り上げてくださいました!!!
    そうです。 
    わたくしめは彼らに恋をしてしまったのです。

    正確には、彼らの音に、ですが。

    小生は、彼らの音を、なるべくたくさんの方に
    堪能していただきたい!

    それには、もっと関東でライヴをしていただきたいのですが
    これがなかなか・・・。

    頼りになるのは人見さんです。
    よろしくお願いします!!
    いっぱいかけてね~。

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