67 日記再録 2007.1.25.

2007年1月25日の日記。
(翌日、湘南ビーチFMウェブサイトのトップ頁に掲載)

 十歳の秋(あれから二十年かぁ・・・)、初めて彼のライヴを観た。

かなりのショックを受けた。暫くは彼しか、しかも「セックス・マシーン」しか聴けなかった(五分×六回×AB面、60分テープに録った)。「ソウル&ディスコ相当好き」だった僕が「兎に角ファンク中心」になった瞬間だった。以降、その立脚点は ブレていない。

 あれが成人の儀式だったのだろう。

 Say It Loud – I’m FUNK and I’m Proud.

 末年始の色々(早目の編集、録音)にぶつかった事もあり、最近になってラジオ番組や音楽雑誌で追悼が始まっている。12/26の生放送時に、少々不謹慎だと思い乍ら口にした「JBって死なないと思っていた」旨の発言を多くの方もされており、ああみんな同じだ、と同志(生意気ではあるが)の存在を確認してはホッとし ている。

 れが「もぬけの殻」というものか、と身をもって感じている毎日だが、それでも淡々と、着実に、日々こなして行かねばならぬ事が山積している。勿論湘南ビーチFMでの色々を指している。決して嫌味ではなく、そんな状況に心から感謝している。

 いう訳であれからはJBのライヴ作(’71年二種)ばかりだ。

 Make It FUNKY!!

補遺・註釈

2006年12月25日、ジェイムズ・ブラウン死去。享年七十三。

 周忌に際するタイミングでの本ブログへの転載となった。

Say It Loud – I’m FUNK and I’m Proud
 JB、’68年の曲 “Say It Loud – I’m Black and I’m Proud (私は黒人であり誇りに感じている、と声を大にして言うのだ)” をもじって – 或いは発展させて – 、ジョージ・クリントンが発した言葉。 ’76年収録、翌年発売の、パーラメント奇跡のライヴ・アルバム『アース・トゥアー』で聴ける。
 バカボンのパパ調で訳せば「パパはファンクなのだ。これでいいのだ。」となる。
 動かざる事、岩(ロック!)の如し。

JBのライヴ作(’71年二種)
 Love Power Peace (’92年に発掘ライヴ盤として発売、大いに話題となった)
  三月パリ公演
 Revolution of the Mind – Live at the Apollo, volume III
  七月NYアポロ・シアター公演

 この二枚の間に、最優秀と言えたバックのメンバーがほぼ総取っ換えとなったにも関わらず、かき集めメンバーをわずか四ヶ月で素晴らしいグルーヴ・メイカーに仕立てたJB(と当時の番頭フレッド・ウェスリー)には本当に感心する。
 (多分、前者のライヴ盤を出そうと思った矢先にメンバーがごっそり辞めてしまったので、発売するのをやめたのだろう。で、「おまえらが居なくたって続けられるんだぜ」とばかりに意地になって後任を育てあげたのだろう。)

Make It FUNKY
 JB、’71年の曲

 ほぼ月に一度回ってくる日記の執筆、暫くは彼への追悼が続く。
 番組では一曲ないし二曲ずつ、追悼を続けている。

人見 ‘Hit Me!’ 欣幸, ’07.

人見 欣幸

音楽紹介業(ラジオ、活字、ライヴハウス、インタネット等で音楽を紹介)
1967年神奈川生まれ・育ち・在住
1978年より洋楽中心生活者
1991 文筆デビュー
1995 ナイル・ロジャーズにファンレターを渡す(交流開始)
1997 レギュラーラジオ番組開始
2011 Nile Rodgers/CHIC応援組織 "Good Times" を内海初寧と結成、同年よりウェブ番組 "Good Times TV" 開始(13年まで)
2019 新メンバーを加え、六月より "Good Times Tube" としてウェブ番組を復活

■favorite musicians:
Nile Rodgers,Bernard Edwars&Tony Thompson
山下達郎,伊藤広規,青山純&難波弘之
竹中尚人,加部正義&ジョニー吉長

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